居酒屋と行き倒れ

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「ありました!Type-EX500004375だそうです」 「長いな…」 まさかこの子を型番号で呼ぶ訳にはいかない。 それに、彼は機械の名前を型番号で覚えるのが大の苦手だった。 「あだ名とかは無いのか」 「残念ながら、無いです…。キャストは普段、型番号で名前を呼び合うと、記憶メモリにありますので」 「Type-EXか…。面倒だから、あんたの事はこれから『イクス』と呼ばせてもらう。いいかな?」 「了解です!」 ぴしっと敬礼する少女…イクス。 ふざけてるのか、はたまたこれが素の彼女なのか、どうにも見当がつかない。 しかし、嫌いじゃない。
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