居酒屋と行き倒れ

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「いつもありがとうな、親父さん達!」 バンはにこやかにそう言うと、早速空になった酒瓶を片付け始めた。 「おうおう兄ちゃん、礼を言うのはこっちの方だぜ!アンタがここに越してきてから、毎日楽しくて仕方ねぇからな!」 髭をたっぷりとたくわえた親父の一人はガハハと笑うと、豪快に杯の酒を飲み干した。その飲みっぷりを見て他の親父達もどっと笑い出す。 「お代わり、いるかい?」 「当ったりめぇだ!さっさと持って来い!」 ガハハと陽気な笑い声が、ニューデイズの星空に響き渡った。
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