秋影―しゅえい―

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まどろむ朱い夕日の中に たたずむ影は遠くの方で あるく僕に付いてくる ふかいだ、まるで亡霊のようで 付き添うらくだのこぶのようで こんな重しなんて棄てたいのに 本当に要らない重荷なのに 影は僕に付く、しらない内に 陰が僕に馮く、濃ゆく、重く 影よいつかは離れてくれ 陰はいつでも邪魔なのだ それでも僕は影と共に歩いていく たどり着く先は望みの果てか それとも闇に埋もれる数多のよどみか
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