入学式 新田編

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私の名前は新田 直海 とある中学校で技術教師をしている そして今年の春から担任を受け持った この学校で私が担任を受け持ったのはこれで4回目だ ちなみに…3回目に持ったクラスの生徒を先月送り出したばっかりである 担任とは…この教員の仕事中でとてもやりがいのある仕事だ 入学式から最後の卒業式までを担任として受け持つと…情が湧いてしまう まるで…生徒全員が子供みたいに見えて親のような気持ちなってしまう そのせいで泣かないと決めた先月の卒業式で号泣してしまった… 一度でもいいから、私は泣かないで生徒を送り出してみたいものだ… クックッ… つい笑いがこぼれてしまった 無理だと思っても毎度思ってしまう そうこう思っていると中学校についてしまった いつも私は6時ぐらいに学校に着くようにしている 理由は部活顧問をもって 朝練を行うため… 早く起きる癖がついてしまった ちなみに私が担当している部活は女子テニス部 今はこういうナリでも私は中学時代にテニスで全国の舞台に立ったことがある… まぁ…自慢話ですけど ニヤリッ…と笑い顔をこぼしながぁ… ……ら 別にテープが途切れたわけではないので安心してください …ではなく私は自分の目に入った光景に唖然としてしまったのだ 校門をくぐると私の目についたのは… 校庭でヒトリの生徒(?)が何かをしているじゃありませんか!! すぐさま私は注意を促しに行く… どうやら生徒はここの新入生と聞いて私は二度目の思考がテープみたいに途切れた… そして私は確かに聞いた… 「ハゲなりにやるな…」 ハゲ… ハゲだと… 私はハゲなのではない…ただ薄いだけなのだ!! 髪が薄いだけなのだ!! こうして… 私はその生徒と一緒に入学式に遅れて入場した 教員人生初めてにして最後にしてほしいというぐらいのイラだちだった… そしてこの後、私は今年の生徒の卒業で泣くことはないと確信した
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