クラス分け 野原

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憂鬱な時間と化した入学式… あの視線ビームは入学式終わるまでずーっと当てられていたおかげで… 疲労感がタップリと溜まっていた… アレ… ちょっと痩せたかもしれないなぁ… 頬肉あたりにクボミがあるぞ… アハハハッ… …もうホントに勘弁してほしいなぁ 視線ビームだけでもう…ぼくはヘトヘトだよ… こうしてぼくはヘトヘトな体と心にムチを発ててある場所へ足を運ばせた… ある場所というのは…男子トイレだ なぜに男子トイレに逃げるかって?… それは…人混みに行きたくナイから 理由は聞かんでええよ… むしろ聞かないでホシイね… という深いワケがあるのです こうしてぼくは男子トイレに隠れているわけです… そして人がほどよく散った後にでもゆっくりとクラス分け発表を見ようじゃないか …10分後… こうしてぼくは視線ビームに怯えずに外(クラス分け発表のある場所…)へ足を向けた クラス分け発表でぼくの名前があったクラスは3組、二階つまりコノ階の右奥にある教室らしい 新しい学校生活を供に過ごす仲間達を思い描きながらクラスに向かうぼくはとても華やかな気分をまわりに振り撒いてに違いない(視線ビームがないから…) 「たぶんウチのクラスはみんなイイ人達だといいなぁ…」 …と妄言を口にする余裕があるぐらいにウカレていたぼくに神様は天罰を与えた… ぼくがクラスのドアを開けると… そこに広がった世界はとても同じ新入生にみえない顔ぶれだった… 新入生女子達(?)がぼくを見て… 『ねぇねぇ…あんな美少年ウチにいたっけ?』『ウチのクラスの席ヒトツあまってるから…もしかして転校生!?』『でもさぁ…※ウッチー、ウチのクラスに転校生くるのは女子って言わなかったけ?』『多分!!ウッチーの手違いよ!!』 ※ウッチー=内田先生 とまぁ大盛りあがり… それに対して男子の皆さんは舌打ちやらの嵐… この後… このクラスの担任である内田先生が来て… 『キミ…もしかして新入生?クラス分け発表もしかして間違えたのかな?1年のクラス分け発表は体育館前でやってたはずだよ?』 …とわかりやすい説明を受けた どうやら僕はクラス分けの学年を間違えたみたいだ… タブン… 気ガ動転シテタンダロウネ… と都合のイイ解釈をして2年生の教室を後にした… ちなみに次の日から視線ビームの量が大幅に増えたのは別のお話…
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