クラス分け 川田

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入学式終了後… クラス分けが行われていた事を知ったのは… 2週間後の学校でとなりの席の“島くん”から聞いた… 2週間も経ったせいか… クラス内はなかなかの盛り上がりだった… だけど… 僕はそれに馴染めなかった… 馴染めないというより… 入る隙間さえなかったのだ… 『2週間でこんなにも雰囲気が変わるモノなんだぁ…』 と内心思う僕… あぁ… 泣きたくて… 泣きたくて… たまらないのに… 涙がでないんだろ… 悲しさが重すぎて潰れそうになった… 『明日から…  頑張ろう…  自分から…  声かけてみよう…』 と決心をした… 翌日… 声をかけてみたのはよかった… でも… みんなの表情からにじみ出るナニカのせいで… 僕の決心は簡単にも砕かれた… そのナニカは… 僕に対するモノだとすぐにわかった… 『うわっ…コイツにどう接すればいいのか…わからねぇ…』『いきなり…話に入られても困るわぁ…』『うわっ…めんどくせぇのがキタわ…』『つーか…コイツ誰?』 などという… 思い… 気持ちが十分以上に伝わってきた… 僕だって… どう話せばいいか悩んだよ… でもね… 苦笑いヒトツで僕から離れてくのはヤメテ… 本当に…ヤメテほしいよ…僕は… こんな中学生生活は望んでないよ… もう…わからないよ… どうすればいいかわからないよ… ねぇ… 僕はどうすればいいの…? 母さん… 父さん… もう… 僕はわからないよ…
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