自己紹介 宮内

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ついにやってきた自己紹介… 出来れば最初にやりたかった自己紹介… なのに山下くんがじゃん拳で負けて最後から二番目になった自己紹介… そんな自己紹介も… ついに僕の番にまで迫ってきた マジでどうしましょう… もう完全にネタがないし… 皆はアイツの煽りで僕は面白いヤツ認識されてるに違いない… どうしてくれんだよ!!結花!! 時は15分前に遡る… 山下くんがじゃん拳に負けた事で自己紹介は最後から二番目になった 自己紹介が最後ってんのは楽なもんだ… ネタ要素を入れんでええし… 味気も薄味みたいなのでも周りの受けに影響ないしね… まぁ… なんて楽なんでしょう そう思っていた… 「次、沢城結花」 「はい」 僕がこんなツライ原因を生んだのは彼女だった… 最初は『おっ…結花の番じゃん』ってな感じで自己紹介を聞こうとした… すると彼女は普通の自己紹介を普通に終えた …と思われたが 結花は最後にとんでもない爆弾を僕に残していった 「このクラスにいる 宮内真くんなんですけど… 私の幼なじみでかなり面白くてクラスのムードメイカーになると思うんで自己紹介楽しみにしてください」 といらん事をヒトツ残して自己紹介を終えたのだ… そんなこんなで回想終わり… 「えー 次、宮内真」 あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ… もう僕の番かよ!! なんもイイ案が浮かばない… どうしよ… マジでどうしよ!! そして僕の自己紹介は悲惨な結果で終わった… 正確には掴み所がなくて話せないレベルの自己紹介だった… そんな自己紹介を傍らでヒトリ笑っているヤツがいた… 彼の自己紹介も僕と同じ… いや… それ以上にヒドかったのに何故か笑ってた… だって… 彼は自分で自己紹介してないんだよ? それなのに… なんか負けた感じがする… …と激しく落ち込み 頭を抱える僕だった…
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