1人が本棚に入れています
本棚に追加
私はなんて大人気ないのだろう…
たかがヒトリの生徒が私の気にしていることに突っかかるだけの事ではないか…
ハゲを指摘（チャカす）生徒は毎年恒例のようにいたではないか
指摘（チャカす）されても気にしなければいい…
そういう生徒はウマイぐらいに無視すればいいではないか…
そう頭では思考できていたのだが…
「君たちの担任になる新田直海だ…この一年間みんなで楽しくしていきましょう」
「では…教科書を…」自己紹介も終わり教科書を配り出そうというタイミングで…
「はい！！
質問！！質問！！」
と大きな声を張り上げる生徒…
この時…
私は少なからず嫌な予感をヒシヒシと感じていた
「先生に質問があるんですけど！！」
「質問とはなんでしょうか？…島くん」
そう彼の質問はきっと私に対しての悪い質問（暴言）に違いない…
だからこそうまくあしらって無視してやるべきであって…
質問（暴言）に長く触れない事が大切だ…
しかし私にはできなかった…
「先生ってドコの会社の使ってんの？」
※頭をチラミ…
「育毛じゃなくて発毛だよね？」
※頭を何度もチラミ…
「ワックスとかはつかわないの？」
※頭を…以下略
「島くん…中学生活…についての…質問は…ないの…かな？」
私は必死にガマンをした
すると彼は…
「先生は何の教科を担当してるの？」
まともな質問が返っ…
「あっ…わかった！！
化学か家庭科だ！！
じゃなきゃ…そこの部分がテカらないもん！！」
※髪をジロジロと…以下略
「島くん…あとで生徒指導部に来なさい…」
「個人の理由で呼び出しするのはいけないと思います」
「いいから来なさい！！」
私は冷静な思考ができなかった…
この自己紹介で私は新一年生から避けられるようになった…
最初のコメントを投稿しよう！