入学式 島編

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俺の名前は島 啓吾 今俺は中学校のグラウンドに来ています… 時刻は5時30分 別に朝練とかとは違うんですわ そして…ここの中学校にまだ通っていない 正確には明日の4月6日から通うな じゃあ…なぜいるのでしょう? それは…今日の9時30分から行われる入学式を盛り上げるためです!! 理由がわからん読者が多数いると思うから簡単に説明するな… 今日、4月5日は中学校の入学式が行われる… いわば行事DAY そう…行事DAY それは…年に何回か行われるスバラシイ1日の事である!! だからこそ気合いを入れて行事に思いきり取り込む姿勢でなければならないのだ!! そして今回の行事は入学式… 先輩達や教員一同、父さん、母さんから祝ってもらう大事な式… 祝ってもらうだけの式… 祝いを受けるだけの式… 祝われた実感がない式… 祝いの感情が全くもってナイ式… 式の次の日にはフツーの学校生活が始まってしまう式… そんな式に満足できるか!! だから俺は明け方に家を出たのだ!! そして今… 俺はハゲ頭のゆでタコの説教をくらっている… ハゲタコの言い分は… 『君は何をしてるんですか!!グラウンドに不審者がいると思って来てみれば、ウチの学校の生徒じゃありませんか!!しかもアナタ…ウチの新入生と聞いてワタシびっくりです!!で何をしてたのか言いなさい!!』 とまぁ…天然の湯気をハゲた頭から発しながら口から怒りとタコスミではなくツバを出してくるのだった… つーか…湯気を出すせいでハゲた頭に雫(あぶら汗…)のおかげでものすごく光沢を帯びていた… その光沢をもったハゲ頭ときたら… 昇ってきた陽光がハゲ頭に反射し顔面を照らすもんだからチョー眩しい 『太陽拳かよ!!』とツッコミをいれたくなったが… 我慢しようと思う せっかく盛り上げようと思ったんにな… 「ハァ…げんなりするわ…」 「ハゲなりにするだと!!キミぃ…ちょっと来なさい!!」 「…えっ!?ちょっと待ってください!!俺は『ハァ…げんなりするわ…』と言っただけですよ!!」 「二度も言いましたね!!後で親御さんにどういう教育をしてるのか…聞く必要がありますね!!」 こうして… 俺は入学式に遅れて出る事になった…
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