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「があぁぁあぁあぁああぁあああ!!」
突如、断末魔の様なうめきが聞こて来た。
「先生っ!!」
驚いた内田氏がドアを開けようとしたその時
「入るなッ!!アイディアが飛ぶ!!」
丸海が入室を激しく拒んだ。
「先生、私には今あなたがどんな状況なのか分かりません。」
次第に罪悪感さえも覚え始める内田氏。
「内田氏、君はただ原稿が上がるのを待っているが良い。これは産みの苦しみだ…」
荒い息づかいが聞こえて来る。
丸海、彼は今ポケットラジオから流れて来る大好きなAM放送を聴きながら気分を高ぶらせ、一種のトランス状態へ自らを強制的に陥らせている。
コーヒーを飲み目を覚まして長時間それを継続させているのだ!!
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