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「お前、どういうつもりだよ」
そんな様子の和貴さんにも全く動じない悠希くんに更に力が込もる。
「まあ安心しなよ。兄貴の想像通りにしてやりたかったけど、それは出来なかったから――」
先程の紙を和貴さんに渡す。
「二人のメイド…だと…？」
「そうだよ。これは上からも言われてるし決定事項だから諦めなよ」
怪訝そうに眉を潜める和貴さんの手を振り払った悠希くんは、そのまま私のもとにやってきてニッコリ笑った。
「そういうことだから、これからよろしくね、初希」
よくわからないうちに話がどんどん進んでいる。
ニコリと笑う悠希くんと、後ろで難しい顔をしている和貴さん。
何がなんだか判らない状況に私は一人取り残されるしかなかった。
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