197人が本棚に入れています
本棚に追加
/37ページ
食堂でご飯食べてたことは思ったよりウワサにはならなくてホッとした。
あたしと彼もそれっきりなんの進展もなかった。
「飯田さん新人教えてあげてよ。」
ある日部長から頼まれた。
「よろしくお願いします」
24才の男の子。
その子は一生懸命言われたことを真剣にメモして疑問に思ったことは質問してきて人懐こい人だった。
ん~、
ポチっぽい。
人懐っこい犬みたいな。
その新人くんはすぐに周りに溶け込んでパートのおばさんにも人気者になった。
あたしが教えるの担当しているから毎日新人くんと一緒に行動。
休憩も。仕事も。
そしてウワサになり、
毎日おばさんたちに
ひやかされるようになった。
「あんたたちお似合いね。付き合っちゃいなよ。」
やめてほしい。
彼に誤解されちゃう。
あたしが困ってるのに
新人くんが調子のって
「僕は飯田さん狙ってるんですけどね~、なかなか振り向いてもらえなくて~」
やめて~!
毎日毎日、この新人くんにヒヤヒヤさせられて心臓バクバク。
彼はどう思ってるんだろ。
誤解しないでいてくれますように。
最初のコメントを投稿しよう!