恋桜

8/37
197人が本棚に入れています
本棚に追加
/37ページ
中学二年生の春。 桜の木の下で大好きだった先輩に告白した。 それをクラスの男子に見られてクラスに言い触らされてた。 そしてウワサは広がり人気者だった先輩の親衛隊に呼び出された。 先輩からは避けられ、という過去があたしにはある。 散々だった。 告白しなきゃよかった。 本気で思ったあの頃。 それから自分から告白することが怖くなった。 あれから17年も経っているのに また同じ悩みを抱えているなんて。 中学から何も成長してない。 怖いから今回諦めるかと聞かれれば 悩む。 でもこの想いは 大切にしたい。 だって17年前のあたしはウワサ程度で先輩への想いをサッと捨ててしまった。 今回ばかりはそんな簡単には捨てれない。 あの笑顔を一人占めしたいの。 あの笑顔を・・・。 あの優しさを・・。。 もう同じ過ちは繰り返さない。 もっと仲良くなって あたしを知ってもらおう。 彼を教えてもらおう。 この恋をゆっくり温めたい。
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!