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「よく聞いてね。 双子として育ててきたけど 双子ではないの。同じ日には 生まれてるけどね。…
和也は 母さんと父さんの仲のよかったご夫婦の 亀梨さんの 息子なの。
あの日 親戚のお葬式に 出席するために 泣いたら可哀想だから 仁と遊んでいてと 預けて行ったの。
その帰り道に 居眠り運転のダンプが 正面衝突して…
ご夫妻 二人とも帰らぬ人となったの。
あちらは お祖父様だけでいらしたから和也を どう育てようか 悩んでいらしたから‥私が育てます!と 仁と双子にしちゃったの。
ごめんなさいね。驚かせて。
でも 和也は 大事な私の 息子よ!!
生んだのは 私じゃないだけで‥。 私の 思い出にはちっさな和也と仁が いるんだからね!
ただ お祖父様の具合がよくないから できるだけ 会いにいってもらいたいの。
だから 事実を話したわ。
わかるわね。」
「はい。」
考えてはいけないのに 悲しくて こんなに大好きな 家族と他人だなんて…。 涙がでてきた。
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