序章

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翌朝 「おはようございます。すいませんお願いします。和也、いい子にしててね。」 「はい。行ってらっしゃーい。じゃ仁と遊ぼうか。和くん。」 「あ~ぃ。」 笑顔で 見送った。 仁と和くんは 仲良く遊んで お昼を食べてご機嫌だった。 遊び疲れて 2人とも お昼寝をした。 「ずいぶん時間が かかるのね。大変だこと。」 プルプルプル… いきなり電話が 鳴った。 はいはい…カチャ 「はい、赤西でございます。」 「あの 私 和也の祖父ですが。 和也はそちらに おりますか?」 「はい。今お昼寝してますが。」 「お世話になって 申し訳ない。実は大変なことが…うっ…。」 「どうなさいました?」 「和也の両親が…息子たち夫婦が お葬式の帰りに…グスッ‥居眠り運転のトラックと正面衝突して‥即死したと…グスッ‥警察から連絡が…」 「そんな……和くんひとり残して…。」 あまりに 驚きすぎ涙は出なかった。 どうしたらいいのか考えていた。 パニックした頭では何も いい案は出なかった。
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