いたずら悪魔

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その日から私はテニスコートに通いつめた。 あの日の真実が知りたくて。 けれども柳生先輩には全然近づけなかった。 遠くからずっと柳生先輩を見ているだけでは到底わかるはずもなく… かといってテニスコートにはいつもたくさんの女子がいて簡単に話せるわけもなかった。 私はコートから少し離れた木陰に座った。 「はあ。どうしたらわかるんだろ?柳生先輩の秘密」 「何なんじゃ柳生の秘密って?」 「え?」 独り言でつぶやいたはずなのに返事が返ってきた。 「教えてくれんかの?その柳生の秘密ってやつ」 そういって銀髪の男はニヤリと笑った。
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