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「あのあなたは?」
柳生先輩と同じ服を着ているということはこの人もテニス部なんだろう。
「3年の仁王雅治じゃ。柳生のことは知っとるくせにオレのことは知らんとは悲しいのぉ」
「ごめんなさい。テニス部のことは柳生先輩しか知らなくて…」
「毎日来とるけどそんなに柳生のことが好きなんか?」
「知ってたんですか?」
「あれだけ柳生だけを見とったら気づかんわけないじゃろ」
「そんなに見ていた覚えはないんですけど」
「ククッ。自覚なしとは面白いの。まあこっちもこっちで面白いもん見せてもらっちょるからいいんじゃけどな」
「面白いもの?」
「ああ南サンは気にせんでええよ。こっちの話じゃき。さてオレはそろそろ行くかの。またな南サン」
「あ、はい」
あれ?私名前言ったっけ?
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