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私が長年通ってたあの店が閉店?
「嘘ブッこくな。 テロリスト予備軍」
嘘である。 嘘に決まってる。
「残念ながら店主直々のお言葉デス。
伝言的に、
『体がもう色々と限界』
だとか。
ドンマイ」
もうイヤ。 あのウズラ卵の笊蕎麦が食べられないなんて。
「今日行こう。
即行で会議終わらせて」
そう心の中で今日の放課後の用事を決定させた。
■
会議に至っては何の滞りもなく進行した。
とか表記出来ればどれほど良かったことか。
ただいま絶賛バカを追跡中。
理由? そんなのバカらしい理由である。
『私は新世界の神になるのだよ。 貴様等のような愚民を恐怖と抱腹絶倒の渦へと巻き込むのさぁー』
とか言いながら仕掛けてあった自作閃光弾を暴発させて逃走しやがった。
とまぁこんなバカバカしい理由で私はその場にいた生徒会長に駆り立てられたのである。
いつかあのバカに天誅か人誅を。
多分あのバカに効かなそう願いを願ったりする。
「ん? 携帯だ。 誰からだろ」
ブレザーの左胸ポケットから振動する物体に反応しながらも周りを見ることは止めない。
携帯を取り出して見てみるとどうやらメールのようである。
相手は、
お義母様であった。 あ、〝私の母〟じゃなくて〝おにぃちゃんの母〟ということであるので悪しからず。
そんなお義母様からの内容は、
─卒業式の日にお迎えに行くねぇ~─
という内容であった。
いつも簡素かつ飾り気のないメールをする私が言うのも何だけどエッライ簡単で短い文である。 まぁ、絵文字とかデコレーションメールが出来ない私が言うのもホンットどうかと思うけど。
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