1章

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「海斗」 念のため母さんがもう一度軽い検査を受けることになった。 検査が終わるまで暇だったので病室に備え付けられていたテレビを見ていると父さんに名前を呼ばれたため振り返った。 「何?」 「手」 訳が分からないまま手を出すと父さんは僕の手の平の上に300円乗せてきた。 「一階の受付前の自販機でコーヒー買ってきてくれ。海斗もなんかジュース買っていいぞ」 「喉かわいてない」 「俺がのどかわいてる」 ・・・・。 「はいはい」 はっきり言ってやることもなかったので父さんの命令に従うことにした。 まぁ病院の中を検索しながらゆっくり行くことも結構楽しいかもしれない。 「迷子になるなよ」 「心配するなら自分がいけばいいじゃん!!」
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