1章

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自販機にお金を入れ父さんのコーヒーを買った。さて自分のは何を買おうか。 とりあえずお金を入れ自販機の前で迷っていると,待合室のテレビでちょうど新発売のジュースのCMが流れた。 『あ,あれおいしそう』 自販機にもそのジュースがあったためそれを買い,暇つぶしに病院でもまわろうかなぁと思っていると後ろからあっと声がした。 振り返ると自販機の前に女の子が立ち尽くしていた。身長は僕よりも少し低く,年は僕と同じくらい。髪は肩にかかるかかからないぐらいか。 ほんと第一印象はどこにでもいそうな女の子。そんな印象だった。女の子の目線を追っていくと立ち尽くしている理由が分かった。 僕が買ったジュースのところに売り切れと赤い文字が点灯している。女の子があきらめた感じで自販機に背を向けてどこかに行こうとした時,ちょうど僕と目があった。 そして女の子の目線は下がっていき僕の手と所あたりで止まった。 おい,なんで目をキラキラさしてんだ。 僕はため息をついて女の子のところに歩いて行った。 「これほしいの?」 そう言って僕はさっき買ったばかりのジュースを女の子に見せると女の子はブンブン首を縦に振ってうなずいた。その様子をみると僕はさっき買ったばかりのジュースを女の子にあげるよと言いながら渡した。 「え? ほんとに!? ありがとう!!」
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