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女の子はそう言いながらジュースを受け取り僕ににこっと笑顔を見せた。その笑顔を見るとドキッとしてしまった。
「あ,なんかお礼しないとね。私の病室行かない? いいものあげるよ」
そういうと彼女は僕に背を向けてパタパタと走り出した。
私の病室ってことは入院してるのか。どこも悪いような感じはしないが。
そんなことを考えながら僕は女の子の後を追っていった。
女の子の病室は4階の個室だった。その部屋はぬいぐるみやら人形やら置いてあり,ベッドのシーツとかカーテンの色はピンクで揃えてありもう病室ではなく女の子の家の自分の部屋みたいな感じだった。
女の子はベッドにちょこんと座るとどうぞと言いながら部屋にある椅子を指さし,僕はその椅子に座った。
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