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「そういえば名前聞いてなかったね。私の名前は風香。一之瀬風香」
「僕の名前は海斗。青木海斗」
「海斗君・・・・。よし今日から君は海君だ」
勝手に決めるなと言いたかったが風香がまた笑顔を見せて,それにいちいち反応してしまう僕はあいまいな返事しかできなかった。
これまで僕は女の子とあまり話をしたことがなかった。
休み時間は友達ととばか騒ぎ,昼休みは校庭で遊び,昼休みは部活。
今考えると僕は全く女の子に免疫がないことに気付いた。
「そうだ。さっき言ったお礼あげないとね」
それから風香といろいろ話した。
女の子とはなすことに慣れていない僕は相変わらずしどろもどろだったが,風香はそんな僕に様子な僕に全く気にせずいろいろなことを話してくれた。
風香は6年も入退院を繰り返してるらしい(僕はそのことにびっくりしたが本人は『夏休みが一年に何回もあるみたいだからお得な気分だよ』と言って笑っていた)。病気については当の本人も詳しくは知らないと言っていた。
そういえば風香の言っていたお礼のことだがきれいな貝殻をもらった。
なんか親からもらった自分の宝物らしい。僕はそんな大事なものもらえないと言ったが,「海君と私が会えた記念も兼ねてだからね。大事にしてね」
と風香に笑顔で言われたら断るわけにはいかない。
女の子の笑顔は反則だと思いました。
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