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それだけ言うと椅子に座った男は、座ったまま、なにかを投げた。
それが金属音にも似た重い音をたててスーツの男の手のひらに落ちたのを確認してから
また男は言った。
「おまえはアルヱと共にこの星へ行き、ひとりずつドアの鍵を開けてこい。」
「鍵を！？扉を開けてもよろしいと言うのですか？」
「いいから行け。
私はここでそれを見る。
私がこの世界へ創り出してしまった、言うなれば我が子供達一人一人への最後の希望の糸だ。
もしもここへたどり着くことができたならばどんな望みでも叶えてやろう。
‥ただし鍵を開けた時の５つのルール。
説明するのを忘れるなよ。
そうすれば、死んでも構わん。
後は自己の責任だ。」
「承知致しました！」
スーツの男は鍵を大切そうにポケットへしまい、勢いよく身体を反転させて歩きだすと…
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