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英治はめくった布団で今度はギュっと抱きしめて自分の身体を隠した。 女の子かッ! 「なんで俺ズボン履いてへんねん!?」 英治の顔が青くなる。 「自分で脱いだんやん。なんかおかしい?」 「めっちゃおかしいやん!」 「パンツ履いてんねんからええやん」 「なんちゅうこと言うねんお前は――!!」 全力で英治がツッこんできて、 それから英治は息を切らしてはぁはぁ言うてる。 そんな英治を、あたしは枕の上に肘を乗せて、その上に顔を乗せて、 できるだけ 悲しそ――~~うに、 「ていうか、英治……なんも覚えてないん?」 「!!」 上目使いで英治を見つめた。 青かった顔が、みるみる赤に変わってく。 「え…え…え…」 「もういいしー」 ガバッ! 身体を起こして、ベットから出た。 怒ったあたしの背中に英治が再び声をかけてきた。 「梨々子…!」 「……」 「え、俺、昨日…お前に…」 「……」 「その…」 「……」 「な、なんかし…た?」 英治の緊張した空気が背中から伝わってくる。 あたしは十分間をとってから、 首だけ後に振り返った。 そして、 めーっちゃ満面の笑顔。 ニコッ 「ひ・み・つ☆」   
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