☆3☆

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「………」 …よし! あたしは意を決して、 絶対返しようのない「りょー」のメールに返信を打った。 が、 ヴーヴー… 「きた!」 「?」 「あっかーん!!」 メールを見て机に突っ伏したあたしを、 愛衣菜ちゃんが首をかしげて見てた。 (……なんでなん?英治ぃ…) もしかして? のフラグがまた立ってしまった。 東京に来てから、 もしやもしやと思ってたけど… 「浮気?」 「うん」 お互い次の授業は違う教室やけど、 近くまで一緒に行く途中で、 最近あたしの中に立ってるフラグを愛衣菜ちゃんに話した。 「どうしてそう思うわけ?」 「さっきさ、英治の大学行ってみたいってメールしてん。 英治の大学の食堂でお昼食べよーって」 「うん」 「ほんならな、『ムリ』って返ってきた」 「あーあたし生協よってこうかなー」 「愛衣菜ちゃん!!」 あたしから離れようとした愛衣菜ちゃんの腕を掴んでそれを阻止。 「真剣に話聞いて!」 「聞いたよ!聞きましたよ!あのね!そんなしょーむないことでいちいち浮気疑ってたらきりないっての!」 「しょーむなくないもん!だって他にも英治あたしに自分の大学来てほしくないっぽいねんもん!」 「え?」 あたしが鼻をグスっと鳴らしたら、 愛衣菜ちゃんはあたしの顔をじっと見てから、 生協行くのやめて、またあたしと同じ方向に歩み始めた。 「何回か英治の大学遊びに行きたいって言うてんねん。けど絶対いやって…」 「うん」 「しかもバイト先も教えてくれへんねん!カフェらしいねんけど絶対来るなって言うし…」 「うん」 「さらに言えば、なんかあたしが東京来てから素っ気ないような…あんま嬉しくないような…」 「うん。わかった。リリィ、それあれやね」 「どれ!?」 「浮気じゃない?」 「あーいーなーちゃーーーーん!!!」 「あ、じゃああたし2学舎だから。サキに飲み会聞いといてね。じゃ☆」 サササササと、愛衣菜ちゃんは校舎の中へ姿を消した。 浮気フラグ決定? やば! 泣きそうなんですけど!!!
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