☆3☆

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「おまえまじなんやねん!」 ちっって英治が舌打ちした。 このおっさん、舌打ちする資格があんのか!? この浮気もん――!!! ♪~♪~♪ 「あ、電話や」 「マナーにしときぃや」 「うっさいなーもしもし?」 急に不機嫌なった英治。 なによ、それはあたしの方やで。 この浮気ものー!! ジー 「……」 (浮気相手ちゃうやろうなぁ?) 「もしもし?なに?」 (また視線感じる;;) 英治があたしそっちのけで電話しだしたから、 あたしもケータイチェックした。 「……」 (あ、メール) 「は?いややって」 「……」 (愛衣菜ちゃんか) 「ムリ!嫌や!絶対いや!」 「……」 (あ、結局飲み会愛衣菜ちゃん行くんやー) 「前から嫌やって言うてー…、は?今日?無理。 なんでって、だって彼女とー」 「!」 「!」 “カノジョ”って言葉に反応したあたしと 英治と目があった。 英治は一瞬目を泳がせた後、 また電話の相手と話を再開。 あれ、 なんやろ。 さっきまで、むかついてたのに、 今あたしニヤニヤしてる。 単純。 えへへ。 彼女やってー。 うふふ。 「だからー無理やってー…は?いや、だから… お前まじしつこいな。 ああ?わかったわ。 行けばええんやろ。 ああ、またメールして」 ん? 電話を切った英治が、 ため息をついてから、 あたしをじっと見て。 「……なに?」 「友達に呼ばれたから」 「…から?」 「今から行ってくるわ」 「はぁ―――!?」  
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