☆3☆

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ぱっと顔を横に向ければ、 そこには何か文字の書いたプレートを胸に持った男の人。 少し長めの綺麗な黒髪に、 髪をかけた耳にはいくつかのピアス。 シンプルな服装なんだけど時計やネックレスでオシャレ感を出してて… なにこの大人風なイケメン!!!! 「君、1年生?」 「へ?はっはい!!」 思わずシャキっと背筋を伸ばしてしまった。 「何かサークル入ってる?」 「え?」 「オレも1年なんだけど、先輩とかめんどくさいのなしで楽しみたいってことで、オレら仲間何人かでサークル作ってさ、今人数集めてるんだよね」 そう言って、持っていたプレートに視線を落とす。 釣られてあたしもその文字を目で追った。 ていうか、この人すごく大人っぽいのに、あたしと同い年? 「“らぱん de るぱん”?」 ん、どっかで聞いたような… 「あ、メンバーの子で大のうさぎ好きがいてさ。あ、ラパンってフランス語でうさぎって意味ね」 それでサークルの活動内容なんだけどー って大人っぽイケメン(ネーミングセンスのなさ!) が説明しだしたけど、 あたしの頭は 記憶の引き出しを一生懸命開けて開けて… 「あ!!!」 開けた引き出しがビンゴ! ってなったの同時に 「梨々子!?」  
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