☆3☆

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『なんなんそのだっさい名前ー!センスなさすぎー!るぱんて!あはは!』 って、かつてツッコんだのは紛れもなくこのあたし。 「何でお前がここおんねん!?」 「あ!英治ー!!」 きゃ☆英治に会えたー! って、ちゃうがな。 語尾にハートつけてる場合ちゃうがな。 え、どうしよ、英治の浮気現場を押さえようと思って来たのに、 本人に会っちゃったよ。 これってどうなん? 「梨々子がなんでうちの大学におんねん!」 「え、あ、えっと~;;」 やっべ。言い訳考えてないー。 「え?この子英治の知り合い?」 「ユージ、お前も何してんねん」 「オレ?や、可愛い子いたからぜひオレらのサークルに入ってもらおっかなーって」 「殺すぞ」 「へ;;」 ドスのきいた声と 殺意の籠った眼光に、 さっきの大人っぽイケメン…ユージくん? が顔を青ざめさせた。 それから 「あ」 と、閃いた声を出してあたしを見た。 「彼女!?」 「え」 「ちゃうわ!」 「えええ―――!?」 なんで否定!?
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