☆3☆

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あたし英治の彼女ちゃうかったん!? 「あ、そっか。英治の彼女ってK大だっけ?」 「ちゃう!」 「そんなことよりー、梨々子ちゃんだっけ?どう、うちのサークル興味ない?」 「……」 (ちゃうって…ちゃうって…ちゃうって…) 「今サークル女子の人数少ないんだよね。だから梨々子ちゃんみたいな可愛い子が入ってくれたら嬉しいんだけどなー」 「こいつに話しかけんな!」 「は?何で?」 「あかんもんはあかん!」 「英治は引っ込んでろって。ね、梨々子ちゃん――」 ユージくんが英治を押しのけようとしたけど、 逆に英治があたしの前に立ってユージくんがそれ以上あたしに近づけなくした。 そんな英治の様子に 英治の向こう側からため息が聞こえた。 「なんだ。やっぱり英治の彼女じゃん」   「うっさい!見んな!」  
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