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「はーはーはー~ん」
ユージくんが身体を左右にひねって、どうにかあたしを見ようとしてくる。
それを英治もユージくんと同じ方向に身体をひねって阻止する。
「なーるほどね」
「だから見んなって!」
英治の牽制も聞かず、ユージくんは一人でずっと何かを納得している。
なに?なんなん…?
「ふーん。そっかそっか。なるほどね。
どーりで英治が見せたがらないわけだ」
「?」
(見せたくないって…え、あたしを?)
「ユージ!余計なこと言わんでええねん!
っつーか、だから嫌やったのに…あー最悪や;;」
ニヤニヤしてるユージくんに、
ヘコんでる英治…
え、なに?
あたしって…そんな…
友達に紹介するのも恥ずかしいの?
じわ…
目頭が熱くなってきた。
あかん、
泣きそう…
最悪や。
英治の大学なんか、やっぱり来うへんかったら良かった…
「リリィちゃーん!おまたせー」
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