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「あっかーん!!」
それまでサキくんとしゃべってた英治が、
突然あたしの前に飛び出してきた。
「何?英治」
「『何』ちゃうわ!
何で梨々子にちょっかい出してんねん!」
「『何で』て、可愛いから?」
「アホか!もうお前どっか行け」
「連絡先交換したらね♪梨々子ちゃーん」
「だ――!!やめろあほー!!」
自分のケータイを出してあたしに近づこうとするニコニコ笑顔のユージくんに、
その両肩を掴んで後ろに追いやって全力で遠ざけようとする英治。
「なんやねん、あの人めっちゃ軽いやん」
サキくんの方を見ると、
少なからず軽蔑したような白い目でユージくんと英治を見ていた。
「あ~もう;;こうなんのわかってたからユージには知られたくなかったのに」
「まぁまぁもうバレちゃったんだから観念しようよ英治くん♪」
「自分で言うな!てか誰が観念するかアホ!」
げんなりしてる英治の肩にユージくんは腕回してる。
初めは大人な雰囲気でカッコよかったイメージが、
この数分で180度変わっちゃったな~;;
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