880人が本棚に入れています
本棚に追加
「今日何食べれるんかなー?」
「……」
「てか英治の友達って何人くらい来るん?」
「……」
あかーん。
全部無視。
あれから3日後。
ユージくん主催の親睦会の当日。
英治の大学の最寄り駅にて待ち合わせ。
大学の近くに安くておいしいよくみんなで行く居酒屋さんがあるらしくて。
「みんな遅いな。あたしら早く来すぎたんかなー?」
「……」
「……」
この3日間ずっとこの調子。
英治はずーっとすこぶる機嫌が悪い。
何がそんな気にいらんのか知らんけどさー…
「てかさー」
「ん?」
ボソっとした英治の声が聞こえて。
くるっと顔を英治の方へ向けたら。
「お前、今日めっちゃ気合い入れてへん?」
「え?」
「いつもより化粧濃くない?」
「え、そうかな~?」
「お前服そんな趣味やったけ?」
「え~たまにはこういうのもいいかな~って」
「髪、巻きすぎちゃん?」
「ええ~そうかな~?」
「……」
「……」
じとーっと睨む英治、
明後日の方向いてごまかすあたし。
確かに、いつもよりまつ毛マスカラ塗ったくったけど、
いつもよりライン太いかもしらんけど、
いつもの3倍くらい時間かけて髪巻いたけど、
服も急いで昨日、いつものカジュアルな感じやなくてもっと大人っぽくかつかわいい服買いに行ったけども。
だって、
もし浮気相手来てるんやったら
『彼女』のあたしの方がかわいいって少しでもおもわしたいやん?
最初のコメントを投稿しよう!