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“魔法”それは誰もが使える、いや、使えなくてはならない物だ。
足し算や引き算を何回やっても間違えてしまうことはある。しかし、何回やっても出来ないという人はいない。
それと同じように、魔法が苦手という人はいるが、エンのように使えないという人はいない。
世界の歯車からズレた存在──故に、落ちこぼれ。
この国の奴ら、というより貴族はすぐ人を見下す。特にこの『アイメル魔法学園』は優秀な学園のため、貴族が集う。
貴族の奴らはすぐに他人を見下す。その標的がエンになるのにあまり時間は掛からなかった。
「てめぇらうるせぇんだよ!!」
突如リベルが周りに向かって大声をあげる。突然だったのでみな体を震わせ驚く。
「言いたいことがあるなら陰で言わねぇではっきり言えよ!!!」
そのリベルの叫びで周りの生徒達はそそくさと散っていく。
「ったくよ……毎度毎度懲りねぇ奴等だなぁ…」
リベルが愚痴を漏らす。
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