第一章

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入ってきた先生を上から下まで観察する。 整った顔立ち。大きくくりくりとしてる目。腰まである茶色の髪。140cmぐらいの背丈。そして幼児体型。 「みんな、おはよう!」 「「「「………」」」」 「どうしたのだみんな?若者は元気が取り柄だろう?」 ((((どっからどうみても教師には見えねぇ!!とゆうか大人に見えねぇ!!)))) クラスの心が一つになったのであった。 「まぁいいか」 大人びた喋り方と見た目が矛盾するため、どこか違和感を感じる。 「今日からこのクラスの担任になったリリア=ヒューベスだ。これからよろしく」 挨拶をしたリリアは、じゃあ、と言い、一番前の右の席にいる生徒を指差す。 「お前達のこと知りたいから、まず君から自己紹介を頼もう」 「お、俺ですか?」 指を差された生徒は、いきなり指されたことに驚き、聞き返す。 「うむ、名前と、属性と、趣味でよろしいぞ?」 男みたいな喋り方だが、やはり見た目と合わない。この教室内の誰もが感じているだろう。
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