~第一章‐歪な出逢い‐~

2/7
89人が本棚に入れています
本棚に追加
/48ページ
「こうも命知らずが多いと気が滅入るな…」 めんどくさい…と血を被り赤黒くなった髪を掻く そのたびに固まった血がパラパラと落ちる 「主!こんなとこにいた!!」 「主!探しましたぞ!!」 漆黒の大きい狼と漆黒の鴉が炎華のもとに駆け寄る 「おぅ、煌夜に煌牙か…」 眠そうに返事をする主と呼ばれた炎華 「まったく…また斬ってたんですか? 泉で水浴びしてから寝てくださいね」 「へーへー…お前のその言葉は聞き飽きた 煌夜、泉まで乗せてくれ」 めんどくさそうに言い馬程に大きさがある煌夜にヒラリと跨る 「了解っと!!」 元気よく返事をすれば泉に向かって走り出す …その泉に訪問者がいるとも知らずに…
/48ページ

最初のコメントを投稿しよう!