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「こうも命知らずが多いと気が滅入るな…」
めんどくさい…と血を被り赤黒くなった髪を掻く
そのたびに固まった血がパラパラと落ちる
「主!こんなとこにいた!!」
「主!探しましたぞ!!」
漆黒の大きい狼と漆黒の鴉が炎華のもとに駆け寄る
「おぅ、煌夜に煌牙か…」
眠そうに返事をする主と呼ばれた炎華
「まったく…また斬ってたんですか?
泉で水浴びしてから寝てくださいね」
「へーへー…お前のその言葉は聞き飽きた
煌夜、泉まで乗せてくれ」
めんどくさそうに言い馬程に大きさがある煌夜にヒラリと跨る
「了解っと!!」
元気よく返事をすれば泉に向かって走り出す
…その泉に訪問者がいるとも知らずに…
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