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新「ごめん」
『え?』
新「今はまだ母親のことは考えたくないんだ」
『…だよね、ごめんね』
新は図星をさされただ謝ることしかできなかった。
しばらく沈黙が続くと海は俺に背を向けてどこかに行ったみたいだった。
海が信用できないとかそんな理由で言えないわけじゃない。
でもまだ母親のことには誰にも触れてほしくないんだ。
海はもう生徒会の仲間。
いつか父親に対する恐怖心が消えるくらいに俺が強くなったら海と一緒に母親を探しに行こう…
それを海が望むなら。
――――――――
旬「あっ」
『おうっ』
前を見てなかったあたしは旬先輩にぶつかってしまった。
旬「てめっ、どこに目つけて歩いてんだよ」
『あ…ごめん』
旬「泣かなくてもいいだろι」
あれ?あたし泣いてるの?
何で泣いてるんだろ…
旬「…っ、ちょっと来い」
旬に引っ張られるがまま海は旬についていった。
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