3話

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どこ行ったんだよ。 あいつらの仕業かよ… 仲間じゃなかったのかよ… 信じてたの俺だけかよ。 そう考えると店員に抵抗する気もなくなってしまい奥の部屋に連れていかれて親が呼ばれた。 母さんが頭を下げてる。 何してんだよ? 俺何もしてねぇって。 何で謝ってんだよ? 旬「…っざけんなよ」 母さんのおかげで今回だけは何とか許してもらい家に帰れた。 帰りは何も言ってこなかった母さんが家に着くと口を開いた。 「母さんはあんたを信じてるよ。頭下げて許してもらえるならいくらでも下げてやる。あんたに何かあったことくらい分かるよ」 正直泣きそうになった。 こんなに思ってくれてるなんて全く知らなかったから嬉しかった。 旬「仲間に裏切られた」 それだけ言うと母さんは無言で俺を優しく抱き締めてくれた。 それから俺は3年になるまで学校に行かずにひたすら家で勉強してクラス替えが行われた日からまた学校に通うようになった。 あの時の犯人があいつらだったかなんて正直分からない。 けどあれから一度も会ってないし今さら真相が知りたいとかも思わない。 今はこいつらがいるから。 俺は今の仲間を信じていく。
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