天才占い師

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妹は、僕の手を無理やりに引っ張ると、有無を言わさず占い師の元に連れて行く。占いなんて興味がないのにまったく、占いで人生が変わったら苦労しないよ・・・。 「こんにちは、私は、占い師の星香って言います。何か、占ってほしいことはありますか?」 え?占ってほしいことって、あなたが占いたいって言ったんじゃないですか?何を、話していいのかわからずに、数秒、無言の時が流れていった・・・。なにやら、隣から妹の冷たい視線を感じるんだけど・・・。 「なまえ、教えてもらえます?」 占い師はそう言って、かわいらしい微笑を僕にむけてくれた。その微笑を向けられた瞬間、なぜだが救われたようなぬくもりが心を覆いつくした。 「西村 朱春です。よろしく」
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