1148人が本棚に入れています
本棚に追加
/64ページ
いきなり将彦くんが立ち上がったことにより会長様たちとキャッキャッウフフしていた皆元くんが現実に引き戻された。会長様達もびっくりしている。
「えー!ひどくなぁい?結構気持ちよかったでしょぉ?」
「いえ、全くこれっぽっちも。不愉快不快極まりなかったです。」
「てめ!会計!下半身緩すぎるのは知ってたけどコイツにまで!!」
将彦くんはどこまで想像してるのか分かりませんが今にも湯気がでそうなほど真っ赤になっている。
「またですか、燐。君の下半身の緩さは無差別でしたが、そんな平凡にまで手を出すようなところにまで落ちていようとは。」
嘆かわしいというように額に手を当てて首ふる副会長様。
「てめぇ趣味悪くなったんじゃねぇか?猿飛ぃ。」
あり得ないというように眉をひそめる会長様。
「燐、熱?」
心配そうに身を乗り出して猿飛くんの額に手を当てる書記様。
「なんの話だよ!仲間外れは良くないんだぞ!!!ちゃんと説明しろよ!」
ひとりだけ状況が飲み込めていない皆元くん。うむ、カオスである。
「猿飛くんが変な言い方をするから皆さん勘違いしてるじゃないですか。」
「別に、キスは本当でしょぉ?」
「あぁ、あれはキスだったんですか。犬に噛みつかれたのかと思いました。」
「お、お前ら、き、きすしたのか!?!?」
いまいち空気の読めていない皆元くんが顔を赤らめる。うん、可愛くない。
最初のコメントを投稿しよう!