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side大娯
なんで燐はあんな酷いこと言ったんだ!俺は皆と仲良くしたいだけなのに!きっと機嫌が悪かったんだな!そうに決まってる、そうじゃなきゃ俺にあんなこと言うなんてありえない!
「チッ、あのクソガキが…ぜってぇぶっ殺す。」
俺が真剣に考えていると龍牙がイライラと机を指で叩いた。龍牙は少し短気だけどいいやつだ。本当は友達が欲しかったけどしんえーたいとかいうやつらが邪魔して友達が作れなかったんだ。ひどいよなー!こういうのってあれだろ?人権侵害ってやつだろ?しんえーたいなんか俺がぶっ潰してやる!
「龍牙、落ち着いて、きっと彼も虫の居所が悪かったんでしょう。それに大娯が怖がっているでしょう?」
「怖がってねーよ!」
俺は慌てて首をふる。隼人は少し天然なんだ!隼人の笑顔を始めてみたときそんな気持ち悪い笑顔じゃなくてもっと自然に笑ってみろよ!っていったら隼人がそんなこと言われたの君が初めてだって言われたんだぜ?自分で気がついてなかったなんてどんな天然だよ!それからは俺の前ではちゃんと笑うようになったんだ!
「大娯、こわい…?」
「だから全然怖くねぇって!あ、武!ソースついてるぞ!」
俺の顔を覗き込みながら心配そうにする武の頬についていたソースをきれいに拭ってやる。武は嬉しそうにニコッと笑った。武はな、人より少し行動が遅いんだ!ぼーっとしてるっていうのかな?でもそれも含めてこいつだから俺は皆に合わせることはしなくていいんじゃないかと思った!武は人に合わせようと無理してたから辛かったんだ!だけど俺は武に合わせてやるから武は無理しなくていいぞって言ってやったら凄く喜んでた!
「それにしてもあの地味メガネのどこがいいのか俺様には理解できねぇ。」
「それは私も同感です。」
「…」
景人は少し暗くて地味だし、友達がいなかったんだ。でも俺は見た目で人を判断しない!大切なのは中身だろ?だから俺が景人の親友になってやろうと思った。でも、景人はいつまでたっても照れているのか敬語だし名前で呼んでくれないし!この恥ずかしがり屋め!
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