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「今後ともよろしくお願いします。」
そう言って澤は岩田に頭を下げる。
「こちらこそ!よろしくお願いします!」
慌てて岩田も立ち上がってお辞儀をした。
「じゃあ俺達は失礼しますんで。」
澤は悠里の手をとって出口へ歩き出す。
「す、すみません!失礼します!」
悠里はとっさにテーブルにお金を置いた。
呆気に取られた岩田の顔を見るのもそこそこに店を出た。
店を出たとたん手を離す悠里と澤。
「あんた何してんの?!」
「そっちこそ。何あれ上司なわけ?」
「まあ、ね。」
「上司に迫られてるわけ?モテる女は違うね~!」
澤は悠里をからかうように言った。
「馬鹿にしないでよ。」
「でも…助けてくれたことには感謝する。ありがとう。」
(一応お礼は言った。これで私が奴に引け目を感じる必要はないわよね。)
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