8657人が本棚に入れています
本棚に追加
/501ページ
何気ない会話を続けているうちにお好み焼きが出来てきた。
「お待たせ致しましたあ~!」
「わぁ。おいしそう!」
ホカホカと湯気を出した丸いお好み焼きはソースの良い匂いがしてとてもおいしそうだ。
「うまいと思うよ!」
斎藤さんも自信たっぷりのご様子。
「おいしい~!」
生地がふわふわでとろけるようになめらかで、今まで食べたお好み焼きの中で一番かも!
一口食べた時にそう思った。
斎藤さんはカウンターに肘をついて、
「二人はさ~~もう深い中なわけ?」
と、ニヤニヤした顔で言った。
「ぶっ!」
そうが勢い良く吹き出した。
「食事中だぞ。」
そうは怒って言う。
「わっそう汚い~。」
お好み焼きが散乱している。
「きーたーなーいー。」
斎藤さんも負けじと言う。
「ちょっトイレ!」
シャツにソースがついてしまったため、そうはトイレに駆け込む。
私と斎藤さんは顔を見合わせて笑った。
最初のコメントを投稿しよう!