本当は

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「ここにくる女の子の中には、 そうに誘われて例え大人数の食事でも勘違いしちゃう子もいてさあ~ 色々大変だったよ。」 「そう・・なんですね。」 ドキン。 きっとあの黒髪ストレートの人だ。 思い出したくない場面を思い出してしまった。 「でもマジ悠里ちゃんに相当入れ込んでるから。 あいつの行動みてるとわかるんだ。 本気だってこと。」 「・・・ありがとうございます。」 じんわりと私の中の何かが温まるのがわかる。 何て言ったらいいかわからなくて、お礼を言った。 「でも、何かあったら相談して?」 斎藤さんは私の肩を軽く叩いた。 「はい。ありがとうございま」 ドン! そうがトイレのドアを叩いたのか、凄い音がした。 「おい!触んな。」 そうがちょっと不機嫌そうに言う。 「怖ぁっ!」 斎藤さんは笑いながら厨房へ入っていった。
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