本当は

8/33
8658人が本棚に入れています
本棚に追加
/501ページ
「そんな言い方しなくても・・」 つい斎藤さんをかばうような発言をしてしまう。 「うるせーよ。」 そんなことを言いながらカウンターの下で、足を絡めてくるそう。 「なっ・・!」 思わず恥ずかしくてうつむく。 「何話してた?」 横にいる私をじっと見つめて言う。 「な、なんでもないよ~普通の話。」 「うそだ。」 「ほーんとだってば!」 「へぇ。」 そうの機嫌は直らない。 「まあまあ!お二人さん!」 斎藤さんが元気に仲裁に入ってくれた。 「澤は俺相手に焼くな!誰もとったりしねーから!」 「はあ?」 「・・・。」 そうは焼いていることに無自覚だったらしく、額に手をやる。
/501ページ

最初のコメントを投稿しよう!