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はあぁ~。と大きなため息をつき、そうが言う。
「俺ってほんと余裕ねぇのな。」
そうが余裕ないなんて全然思っていなかったし、むしろ余裕だと思っていたので私は驚いた。
「ふはははっ!珍しいよな~!澤はいつも余裕なキャラなのに。」
斎藤さんが笑いながら言う。
そして、ぽつりと
「それだけ本気ってことだ。」
とつぶやいた。
そうは斎藤さんのつぶやきに対してふふっと笑って横にいる私の方を向いた。
「って訳だから。」
そう言ってカウンターに寄りかかったまま私の目をじっと見つめた。
ドキン・・。
そうの余裕がなくなるほど私に本気?!
えぇ~!
これってすごく嬉しいかも!
「ストーーップ!」
斎藤さんの大きな声にびくっとなる。
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