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「ずっと見つめ合ってんなよお二人さん!俺がいること忘れないでくれる~?」
斎藤さんはやれやれといった様子で首を振る。
「じゃ、帰ろっか悠里。」
ハートがついてそうな甘い声。
「・・・そうする?」
「はいはい。帰れば~?せっかくデザートサービスしようかと思ったのに。」
「デザート!」
思わず声に出してしまった。
やっぱりデザートという響きには弱いのだ。
「おい。」
そうが不満そうにつぶやく。
「あ、悠里ちゃん食べたいって~!お前どうする?」
「・・・。」
一度立ち上がるも席につくそう。
「俺はアイスコーヒーね。」
「へいへい。」
斎藤さんはまた厨房に消えた。
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