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外へ出ると、見慣れたエレベーターがある。
そこは8階だった。
男の部屋は802号室、私の部屋は302号室。
(どうりで部屋の造りが同じなわけだ!
あ、昨日どうしてあの部屋に行き着いたか結局聞いてないや。)
ふと時計を見ると、もう家を出る時間だった。
(2日目なのに、まずいまずいまずい!!)
急いで部屋に戻り、準備をして家を出る。
駅までの猛ダッシュのお陰で、何とか会社に間に合った。
「おはよう。」
悠里が振り返ると、声の主は岩田だった。
「昨日大丈夫だった?」
「おはようございます。あ、はい!小泉さんに電車まで送ってもらったので何とか大丈夫でした。昨日はありがとうございました!」
(…正直全然大丈夫じゃなかったよ。
飲み過ぎたな~。反省。)
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