満月【蒼坊主サイド】

1/1
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/3ページ

満月【蒼坊主サイド】

ん?やけに明るいと思ったら、満月か。俺は思わず空を仰ぎ見ながら大切なあいつの名前を呟いた 「鬼太郎…。」 こうして、口にするだけで堪らなく愛しい気持ちになる名前。 満月を見ながら俺は鬼太郎を想う。 丸くて可愛いあの笑顔が満月を思わせるから。あいつの存在は、どんな過酷な戦いの中に有っても。守ってやりたいと思わせてくれる。だから、俺の心が折れる事は無い。 あいつを守る為なら、この身がどうなっても構わない。 「なぁ、いつかお前をさらっても良いか?…」 こんな事を言えばお前はきっと困った顔をするだろうな。親父さんを置いては行けないって。だから、誰も居ないこの場所で言ってみた。 いつか、お前をあの場所から連れ出し一緒に生きて行きたい。その日が来る事を願い、満月にそっと囁いた。 「お休み、鬼太郎…。」 野宿の仕度しながら、 『鬼太郎の夢に俺が居たら嬉しいぜ///』 そんな事を考える自分に少し呆れつつ、完成した寝床に潜り込んだ…。 ん?あの後、俺がどんな夢を見たかって?そりゃ秘密だv (end)image=383881697.jpg
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!