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満月【蒼坊主サイド】
ん?やけに明るいと思ったら、満月か。俺は思わず空を仰ぎ見ながら大切なあいつの名前を呟いた
「鬼太郎…。」
こうして、口にするだけで堪らなく愛しい気持ちになる名前。
満月を見ながら俺は鬼太郎を想う。
丸くて可愛いあの笑顔が満月を思わせるから。あいつの存在は、どんな過酷な戦いの中に有っても。守ってやりたいと思わせてくれる。だから、俺の心が折れる事は無い。
あいつを守る為なら、この身がどうなっても構わない。
「なぁ、いつかお前をさらっても良いか?…」
こんな事を言えばお前はきっと困った顔をするだろうな。親父さんを置いては行けないって。だから、誰も居ないこの場所で言ってみた。
いつか、お前をあの場所から連れ出し一緒に生きて行きたい。その日が来る事を願い、満月にそっと囁いた。
「お休み、鬼太郎…。」
野宿の仕度しながら、
『鬼太郎の夢に俺が居たら嬉しいぜ///』
そんな事を考える自分に少し呆れつつ、完成した寝床に潜り込んだ…。
ん?あの後、俺がどんな夢を見たかって?そりゃ秘密だv
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