ブレイクタイム

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 続いてカチリと言う音と共にドアが開く音がした。  あの野郎、合鍵なんて持っていやがったのか。全く知らなかった。  扉からこの位置は死角になっているので、席を立ち壁際に移動する。  さらに死角に入るためだ。  修羅場は1秒でも遅らせたい。 「雄作~。今日こそはきっちり話をつけてやるんだから」  足音はズンズンと苛立ちをあらわに近づいてくる。 「ゆうさ……」  廊下を抜けてリビングに入ったところで愛人は固まった。  私には気づいていない。
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