~呼ばれて飛び出て、ジャジャジャじゃぁぁああんん!!~

10/20
前へ
/20ページ
次へ
俺の変態っぷりは確実にあんた譲りだよ。 そう心の中で呟く。 間違っても声には出せない。今日という日を無事に過ごしたいなら当然。 てか、三奈はおとなし過ぎる。幼なじみの俺にでさえ、たまにしか話しかけてこないし、その内容といったら、今日のような俺の行動に対してのツッコミが殆どだ。 学校では、あいつは一つ学年が下だから直接教室で見たわけじゃないが、源太の妹の話しだと、大体教室の隅で読書をしているらしく、友達もあまりいないらしい。 そんな根暗、よく言えばシャイな性格が俺は嫌いだ。 見てるとイライラしちまう。 まぁ、それがあいつの個性だと言われればそれまでなんだけど。 三奈は、母さんと同じ巫女になる修行をしている。 式神を使役するのも俺より断然才能あるし、力も気道力も悔しいが遥かに高い。 多分このままだと、三奈が家を継ぐのかな。 俺はこんなだし。
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加